Kuropen.org

/

プライバシーと実用性

Chromiumベースのプライバシーブラウザ、Braveの公式アカウントが、エイプリルフールで「AIアシスタントを開発する」として公開した動画がある。

ユーザーが帰ってきて「灯りをつけて」と言ったとき、ユーザーがいる場所を知らないために話が通じない。 アシスタント自身の場所を尋ねたのに対してユーザーが住所を言えば記憶を消去する。 現在あるAIアシスタントのベンダーは、GAFAなどのいわゆるビッグテックであり、それらのプライバシーに関する姿勢に対するアンチテーゼとして作られた動画なのだろう。

ただ、検索エンジンはユーザーの個人情報を仕入れずともある程度成立し、実際にGoogleに対して、 DuckDuckGoEcosiaなどの、 ユーザーのプライバシーに配慮したとする競合が育ってきている印象がある(Braveも検索エンジンに参入した)が、 AIアシスタントがこうなってしまっては実用性は皆無だろう。

個人情報の収集は単に忌避するではなく、場面場面に応じた対応が必要というのを改めて認識させられる。

この文章は、4月2日にFacebookで友達限定公開したものですが、ブログによる一般公開に変更しています。